ティーカッププードルの日本の状況

日本のティーカッププードルの事情について

日本の現状について

1.現状

dog3最近のペットショップでは、生後60日の子犬で体重が400~600g程度の子を、他の基準を満たさずにティーカッププードルとして販売するケースがあります。そのような場合、スタッフに両親のサイズを聞いても十分な説明ができないことが大半です。日本のペット業界の悪い習慣ですが、メディアで取り上げられて人気が出た"儲かる犬"に皆が飛びつき、「もどき」でもトーク術で販売してしまうケースがあるのです。私どもは長年ティーカッププードル市場を見てまいりましたが、約80%が「もどき」「似非」「それっぽい」子であったと感じています。

子犬が「もどき」になるケース1(幼少期のみ)

概要

両親が3~5㎏、特に父親が3㎏以上の体重なのに生後2~3ヶ月の子供の体重が600g以下の場合があります。この場合、生後4ヶ月経過後からは急激に大きくなるため、「Teacup-poodle」とは呼べません。幼少期のみ、一過性の小型サイズということです。

原因1  ひねっ子

子宮の状態に問題があるプードルが出産すると、大変小さな子が生まれます。何頭もの子を生む多産の場合に多く見受けられ、子宮内の栄養供給のバランスから起こります。そのような子(ひねっ子)は、誕生~3ヶ月の期間は内臓が未熟なため成長が遅く、なかなか大きくなりません。しかし4ヶ月目に入ると内臓が完成し、両親と同じサイズになります。

原因2  内臓疾患

上記1と類似しますが、生まれた時点で内臓疾患があり、栄養摂取が十分にできていない状態の子です。ただ、疾患内容によっては成長過程で自然に完治(例えば心臓の不整脈など)する場合があります。すると当然ながら完治後は急激に大きくなります。

原因3  寄生虫などの影響

管理の悪いブリーダーなどで起こるのが、寄生虫による問題。寄生虫が子犬の体内に繁殖して必要な栄養分を奪ってしまうため、子犬に栄養が行き渡らず小さい体になってしまいます。ただ、寄生虫や原虫を駆除すると健康な体になり、急激に大きく成長します。

子犬が「もどき」になるケース2(生涯にわたって小型)

概要

前述のように、両親がトイサイズでもその子が小さいまま育ち、一生涯体重が2㎏未満
の子がいます。ただ、この場合は体に問題を抱えている場合が多く、
 ● 骨折しやすい
 ● 毛がパサパサ乾燥していて毛量が少ない
 ● 動きが悪い・鈍い

などが見受けられます。どうしても短命なワンちゃんになってしまうのです......。

原因1  内臓疾患

前述の一過性の内臓疾患ではなく「門脈シャント」「心臓病」「肝臓障害」「遺伝子異常」などの疾患があると、大変小さく育つ傾向にあります。

原因2  関節、膝骸骨の形成不全

関節や膝骸骨が形成不全の子の場合は、骨同士の接触による痛みで日頃の食欲がなく、小さいときからあまり食べない子になります。そのため成長しても大きくなりません。

原因3  頭蓋骨の形成不全

頭蓋骨の形成不全は、通称「ぺこ」といわれる症状です。チワワに多く、プードルの場合は基本的に発症しません。そのため「ぺこ」がある場合は「てんかん」「水頭症」などを発症する可能性があります。

原因4  食欲不振など

生後5ヶ月まで何らかの原因で食事があまりとれない子は、体型が決まってしまい大きく成長しません。

原因5  薬品

一部の悪質なブリーダーの間では、成長抑制薬などを投与して無理矢理小さくするケースがあります。すると肝障害を起こしやすくなり、短命となってしまいがちです。

見極めポイントのまとめ

「Teacup-poodle」を購入する場合のポイントは、

1.衝動買いはしない

2.必ず専門店・専門ブリーダーから購入すること

3.ショップ、ブリーダーのスタッフがティーカッププードルの知識を十分に有し、適切に管理していること

4.両親のサイズが小型かどうかを確認すること

5.兄弟のサイズが皆小型かどうかを確認すること

6.毛質がパサパサ、毛量が少ない子は避けること

7.頭部に「ぺこ」がないか確認すること

8.元気に走り回っているか、運動性を確認すること

9.ブリーダーであれば成犬のティーカッププードルを何頭保有しているか確認すること(特にオス犬)

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